親子留学する際、一番頭を悩ませるのが
住居問題です。
数週間〜3ヶ月程度なら割高ですがホリデーアパートメントでもいいでしょう。
時期にもよりますが、1ヶ月25万〜30万円は覚悟したほうが良いです・・・
海が見えるオシャレな高層アパートメントなら月35〜40万ほどすることろも(白目)!
長期親子留学となるとホリデーアパートメントでは破綻してしまいかねません。
自分一人で行く留学なら、知らない外国人とアパートをシェアすることも、
少々不便な場所に住むことも、「経験」という言葉で済ませることができると思います。
しかし、子供がいるとなると話は別です。
母親としての防衛本能スイッチが入ります。
子供と安全・快適・清潔なところに住みたいと思うのは当然のこと。
かつ、できるだけ費用は抑えて、、、
しかし、そこはオーストラリア。
日本の不動産事情とはずいぶん状況が違います。
日本のレオパレスのように住みたい時にパッとお手軽に住める家具付き物件は
ありませんし、地方でも月10万円でとりあえず暮らせるような1LDKのアパートもありません。
月に15万円ほど出せばやっとそれなりの住まいに住むことができますが、
シェアハウスにしろ自分で賃貸契約を結ぶにしろ、満足のいく物件にタイミングよく
めぐりあい、借りるということがどれだけ奇跡的か・・・
私は滞在中、ホームステイ、Airbnb、フラットシェア(マンションの1戸をシェアする)
の3つの滞在方法を経験しました。
それぞれの住まいの家賃、住んでみての感想、メリット・デメリットをお伝えしていきます。
最初に結論2点
・長期住む予定の家は絶対に自分の目で見て決めた方がいい
・親子留学を安心で快適なものにするため住まいだけは費用を惜しまない
→生活の基盤を安定させてこそ親子留学に来た本義を叶えられる
では早速1つ1つ見ていきましょう✨
目次
ホームステイ
私の場合
$560/1week
※平日2食土日3食付き
メリット
・学校の申し込みと同時に日本滞在中に申し込める
・学校が手配してくれるのでそこまで大きなハズレはない(はず)
・困ったことがあればホストファミリーが助けてくれる
・ご飯を作らなくて良い
・寂しくない
・英語環境
デメリット
・シェアハウスやAirbnbに比べて費用が高い
・ホストとの相性が合わない可能性がある
・食生活やライフスタイルが合わない可能性がある
・気を使う(人によるかも)
私たち親子が渡豪後最初にお世話になったのがホームステイです。
私の通う語学学校が手配してくれました。
当初「1〜2ヶ月」で希望を出したホームステイですが、
小さい子供がいるということで中々受け入れ先が見つかりませんでした。
(当時息子4歳)
ようやく「子連れでもOK、でも1週間だけ」と連絡が来たのは出発2週間前。
※代替案として後述するAirbnbを提案されました。
他にどのような選択肢があるかわからなかった私は
とりあえず1週間ホームステイの手配をお願いすることに。
せっかくの留学なのでおうちでも英語を使う環境に憧れもありました。
実際お世話になったご家庭は”当たり”で、ホストファザーもママも優しく、
中学生のお子さんも素直でいい子でした。家庭はおそらく裕福な方で、
綺麗に掃除された3階建ての広い家、もちろんプール付き。
玄関を入ってすぐの真っ白な壁一面にはセンスのいい額縁に入った家族写真がずらり。
どれも家族で海外旅行に行った時のものや、お子さんが小さい時から現在までの
様々なイベント時のもの。
物質的にもそうですが、心も豊かな人々だと感じました。
一方で、やはり文化も言葉も違う家庭にいきなり子連れでお邪魔するのは
大変気を使います😭
もともと私自身がスーパー人見知りの一人っ子、自分のペースで自由に生きてきたタイプ。
ホームステイ中はホストファミリーに迷惑をかけないように、
息子がうるさくしないように最新の注意を払い、そろりそろりと生活していました。
余談ですが、私は毎晩のビールを楽しみに1日生きているような人間なのですが、
そのご家庭はママもパパも飲まない!その上、ご飯も私たち親子にとっては少ない!
ママがダイエットのために夜ご飯抜きなのはいいとして、パパも食べ盛りの
中学生boyもOLのお弁当くらいしか食べないのです😱
もちろん日本のように一汁三菜なんてものではなく、基本1品。
ホームステイ初日の夜ご飯はオムレツ1個。大きなお洒落皿にオムレツちょこん。
それにフォークとナイフがセットされ・・・
息子は初めてのナイフ&フォークでオムレツを秒で平げ一言
「少なっ!」
そこから1週間予想外のダイエット生活が始まったのです。
オーストラリアと言ったら肉!ハンバーガー!コーラ!みたいな食生活を想像
していたのですが、家庭によるようです・・・
そんなこんなで1週間を乗り切ったのですが正直1週間が限界だったと思います。
当初の希望通り、1ヶ月人様の家にいたら私は気疲れでぐったりしていたでしょう。
最高にいいホストファミリーだったとしても!
ということで、次の滞在先に移ります。
ここで1つ情報。ホームステイや学生寮など、学校が手配してくれる滞在先について
基本的に生徒は選べません。ホームステイを申し込んだら、学校が手配する
ホストファミリーの元に行く。「この3つの家のうちどこがいいですか〜?」
なんて聞かれません。選択肢は借り手にはないのです。
もちろん、ホームステイしないという選択肢はあります。
Airbnb
2つ目の滞在先はAirbnb😀
(エアビーと呼ばれます)
※Airbnbとは、空き部屋を貸したい人と部屋を借りたい人とを
マッチングするサービス。ホテルよりも安価に泊まることができ、
家具や家電、食器等生活に必要なものが揃っているので長期滞在に便利です。
メリット
・数ヶ月前から(日本にいるうちに)申し込める
・生活に必要な家具・家電・食器等が揃っている
・自分で好きな家を選ぶことができる
・ホテルに比べて安価
・ホテルに比べて部屋数が多かったりスペースが広い
・ホストによっては仲良くなって英語を使う機会が増えるかも
・一軒家やマンション1室丸ごと借りられることがある
デメリット
・ホストとの相性が合わない可能性がある
・ホームステイよりも写真ではわからない設備の古さや衛生面の懸念がある※私の感想
・インテリアの趣味が合わないことがある
・誰かの生活感が漂っている場合がある
※私の場合、寝室に女性の唇を写したでっかいアート写真が飾ってあり
落ち着いて眠れませんでした・・・
こちらの部屋も日本にいるうちに8週間分申し込みを済ませていました。
私が借りた居住スペースは、オーナー家族が2階に暮らす一軒家の1階部分。
玄関もシャワーもトイレもリビングもオーナー家族とは別。
いわば完全プライベート空間です。
私が借りた住居は$400/1week
日本にいるうちに申し込み、ホームステイ後エアビーに移ってみると、
そこは想像していた家とはかけ離れた空間でした。
詳しくは書けないのですが、衛生面、セキュリティ面、プライバシーに
難ありまくり・・・😬
立地も、Googlemap上では私の通う語学学校から家まで2.3kmで
ギリギリ自転車を使えばいける範囲、と思っていたのですが、
途中とにかく坂が多く、後ろに息子を乗せて自転車で
移動していた私にはしんどすぎたのです。
また、オーナーとの相性が少し?で、ストレスを感じるやりとりが続きました。
事前に聞いていた話と違うところもポロポロあり、入居初日に「もう無理!」と
感じました・・・とはいえ次の家が決まっていないのですぐには出られず、
8週間の予定を4週間に切り上げることにしました。
もちろん、4週間分の家賃は戻ってきません😇
400×4週分=$1600をドブに捨てました。当時のレートで約14万円です。
それでもそこを出たかったのは、やはり息子のためです。
息子を清潔でも安全でもないところに住まわせるのが本当に辛かったです。
写真や地図上ではわからないことがたくさんあると学びました。
ということで、のんびりする間もなくすぐに次の住まい探しをスタートさせます。
※もちろん、素晴らしい滞在先を提供しているエアビーホストもいらっしゃると
思います!ホストとの相性というものもあるでしょう。
事前に見学が出来ない分、当たり外れが大きいというのが実感です。
シェアハウス
メリット
・他の滞在方法に比べると安価(それでも日本で自分でアパートを借りるのと同じくらい、
もしくはそれ以上ではあります)
・生活に必要な家具・家電は揃っている
・困ったことがあればシェアメイトに助けてもらえる
・オージーや日本人以外の国の人とも暮らすことができる
デメリット
・気を使う(人によるかも)
・シェアメイトとの相性が合わないことがある
・シェアメイトと生活スタイルが違うと子育てに影響が出る
(夜遅くまで騒いでいる、など)
・子連れということでそもそもシェアを断られることが多い
・物件見つける→オーナーにアポ取る→内見と手間がかかる
ゴールドコースト最後の滞在先はシェアハウスです。
正確にいうとフラットシェア。フラットとは日本でいう
アパートやマンションのことです。私は2ベッドルームのマンションを
同い年の日本人の女性とシェアさせてもらいました。
寝室はもちろんトイレもバスもオウンです。
キッチン・リビング・洗濯機がシェア。
$380/1week
この家はロケーション、住人、家賃的にも文句なしだったのですが、
私がここに住めたのはラッキーだったとしか言いようがありません。
(この頃にはオーストラリアの家賃相場に感覚が慣れていました。)
エアビーを出ると決めてすぐに始めたシェアハウス探し。
クラシファイドと呼ばれる地元のWEB掲示板を使ってシェアハウス入居募集
を探します。(日本人向けの日豪プレスやGumtreeという地元サイトを使いました)
大体、ルームシェア(寝室も誰かと一緒)なら週150〜200ドルくらいで借りられます。
語学学校に通う20代前半の学生さんたちはこれくらいの家賃で住んでいる人が多い印象です。
一方こちらは子連れなので、学生さんとのシェアや大人数でのシェアは
無理だな〜と思い最初から選択肢から外しました。
家賃も$300〜$400くらいでキレイめフラット、もちろんオウンルームにオウンバス、
国籍は問わず働いている大人の女性、またはカップルとシェアできるところを候補に探していました。
・・・となると、選択肢が圧倒的に少なくなります。
ようやく良さげな物件が見つかり、掲示板に記載のオーナーへ直接メールを送ります。
通常であれば、インスペクション(内覧)の日程調整というステップに入るのですが、
「4歳の子供がいる」ことを伝えると、大概断られます。
カップルの場合は大体彼女さんはOKだけど彼が無理、と言って断わられます😭
もうこれはいい物件に出会い、子連れでもOKと言ってくれるシェアメイトと巡り会うまで
気合と根性で探し続けるしかありません😂
私の感覚ですが、日本人向けの日豪プレスよりも、地元の人が使う掲示板
GumtreeやFlatmatesの方が親子で住むのに適した住まいが掲載されている気がします。
(中には詐欺やトラブルに巻き込まれるケースもあるので注意!掲示板のトップ画面に注意喚起が出ていたり、
私の通っていた語学学校では「この名前のオーナーには注意」という警告の張り紙が出ていました)
私は本当にラッキーなことに最後は素晴らしい住まいに辿り着くことができ、
親子共々快適に過ごすことが出来ました。
まとめ
親子留学において、住まいは最重要項目だと思います。
生活の基盤である住まいに不安や不満があると、親子留学に来た本義が
揺らいでしまいます。
お母さんの語学勉強のため、お子さんの健やかな生活のため、
無理のない範囲で費用は惜しまず住まい探しされることをオススメします。
最後に、6ヶ月以上の滞在の場合は、自分で賃貸契約を結ぶということも可能です。
だいたい$400〜500/週で1ベッドのお部屋が借りられます。
しかし、現在オーストラリアの不動産状況は借手にとってかなり厳しく、
物件が少ないかつ希少な優良物件は漏れなく価格高騰という状況が続いています。
また、現地で賃貸契約実績のない外国人が賃貸契約を結ぶということは
相〜〜当ハードルが高いです!やりとりももちろん全て英語です。
自分で賃貸契約したい、という場合は現地不動産のサポートがあった方が
スムーズで安心かと思います。サポートは有料にはなりますが、日本の礼金の
ようなものだと思えば納得感はあります。
親子留学希望者で賃貸契約ご希望の方は現地不動産をご紹介させていただきますので
ご連絡ください😀
今親子留学を考えている方が安全で快適な住まいで
オーストラリア生活を満喫されることを祈っています✨