親子留学徒然讃歌

まず初めに、少しだけ私のバックグラウンドを。

誰も興味ないと思うんですが!笑 これから書いていく
「想い」に至る背景を先にお伝えできればな、と。

じゃないと、ただのスパルタ熱血ウザおばさんに見える。笑
いや、どう見えても、どう思われてもいいんですが、誰かの上に立とう
という思いは微塵もないし、誰かの気分を害したくはない、というだけです。

親子留学と一言でいってもいろんな目的がありますよね。
それぞれの目的があって良いと思います。私はその中でも、
”親が頑張りたいパターン” を応援したい気持ちが強いです。

理由一つめ、私がそうだったから。
大企業に新卒入社し、結婚・出産し、側から見れば順風満帆。
でも、だんだんと不安になっていったんです。このまま「お母さん」
としての自分だけで生きていくことに。自分のために頑張りたい、
という気持ちがむくむく出てきたんです。

その辺のお話は過去のブログで。ご興味あれば。


私が私のために実現させた親子留学は、結果として息子にとっても
日本に残った旦那にとっても良い経験となり、家族として強くなったと感じます。
今過去の私のような思いを抱える方がいたら、「大丈夫」と言って背中を押したいと思っています。

理由二つ目。

半年間の親子留学を実現し、帰国後は某教育系出版社で子ども向けの
英会話教材の企画・運営・販促などに携わっていました。
特に幼児向けオンライン英会話レッスンを担当したことが大きな転換期で、
幼児に英語をさせている多くのお母さんが自分自身に大きな英語コンプレックスを持っていると気づいたんです。
レッスン中、外国人講師に話しかけられてフリーズする子どもの横で、
お母さんが必死に子供に「YES?NO?」と囁いている。
ささやき女将のごとく、先生⇄お母さん⇄子供 と間に入ってコントロールしようとしている。
私は単純にその図がかわいそうだな、と感じたんです。子供も、お母さんも。
お母さん自身の自己実現が、子供に投影されちゃってる。
もちろん先生も困惑。笑

そういう背景があり、英語を頑張りたいお母さんや、
何かにチャレンジしてみたいお母さんを応援するための
親子留学エージェントを立ち上げました。
そしてスタートから半年以上経ち、ありがたいことにたくさんのご相談をいただき、
渡航準備中の方も多くいらっしゃいます。


そんな中で今感じることを徒然と。
私は教育の専門家でも、英語の先生でもありません。
以下、上記バックグラウンドを持つ私の考えです。

たかが親子留学、されど親子留学

親子留学って、その人の価値観、子育て論、家族のあり方、人生観まで映すよな・・・と最近つくづく思います。

そんな重く考えずに、”とりあえず行っちゃって!”、”楽しんでこうぜ!”と気軽にはなかなか言えないお年頃ですし(親御さんの方が)、かかる費用もそれなりです。

自分のキャリアはどうなる、子供にどういう人間になってほしい、このお金の使い方は正しいのか・・・私の人生とは!!!みたいなところまで行きつきます。

親子留学って、行ってからのことだけじゃなくて、むしろ行く前が本番な気がします。

だからこそ、現在親子留学したいな、と考えている方はこの”検討”のプロセスを、丁寧に丁寧にやってみてほしいです。

丁寧に自分に向き合って検討していくと、自分ってこういう考えなんだ、こういう価値観なんだ、こういう風に子供と向き合いたいんだ、みたいなのが見えてきます。

そんな自分の”軸”に納得して行った親子留学は、どんな期間でも、どんなことが起こっても、納得できて満足度が高いんじゃないかな。

よく考えると言っても、ネガティブ止まりはしてほしくないです。

”お金がなくなったらどうしよう”、”病気になったらどうしよう”、”英語が通じなくて困ったらどうしよう!、”子供が泣いたらどうしよう”、”ワンオペ辛すぎたらどうしよう”・・・・

不安なことは考えたらキリがない。ましてや子供のこととなると、心配事が溢れてきます。

それは至極普通のこと。

私も、出発直前は期待と不安が入り混じり、行きの飛行機は怖くて怖くて一睡もできませんでした。(着いてからホームステイ先で12時間寝ましたが。笑)

でもね、

〇〇だったらどうしよう・・・

じゃなくて、〇〇のときのために今これをしよう、これを調べておこう、これを準備しておこう。

この思考と行動がセットでできない限り、親子留学なんていけないんですよね。(スパルタが通ります)

この、行動までできない人は、たぶん行けない理由探しをしていて

答えはもうその人の中に出ているんじゃないかな。

それはそれでいいんですよ!そんな自分を認めてあげてくださいね。

まだreadyじゃない自分を。

別に誰かのために行くわけじゃないし。

誰かへのアピールのために行くわけでもない。

私はエージェントとして聞かれたことには誠実に、真剣に、事実に基づきお答えするよう心がけています。

それを聞いた上で、どういう思考と行動の選択をするのかは自分次第です。

ち、ちなみに、子供はぜったい泣きますよ。笑
日本でだって泣くでしょう。
子供が泣いた時、どう子供に向き合うか。子供にどうしてほしいか、どうなってほしいか。
これもあなた次第です。

親子留学、そんなに重い話をしたいわけじゃないんですが😂
どうせ行くなら、ひとつひとつ出てくる感情を丁寧に味わって、
自分のことをよく考えるきっかけになれば良いな、と思っています。

バカの壁

養老孟司の有名すぎる著書「バカの壁」

発売されたのは2003年ですが、最近になって読み返しました。

若い時より、今読む方が何倍も納得できます。

その本の中で、”わかっている”とはどういうことか書かれています。

本やテレビ、ネットで読んで情報や知識があることは”わかっている”ではない。”わかっている”というのは五感を使って体験して自分で咀嚼して初めて”わかっている”という状態になる。

とあります。(本を見返そうと思ったのですが、行方不明。笑 私なりに思い出して要約しています)

まさにそうだと思うんです。

子供の教育に関して言えば、グローバルな人材になって欲しくて、「世界にはたくさんの国があって、たくさんの言葉や文化があって、いろんな考え方があるんだよ」と言っても、子供にとっては実感がない。ましてや、それを語るお母さんにその体験と実感があるのか。

意味がないことだとは言いませんが、やはり実際に海外で生活するという強烈な体験には叶わない。たとえそれが短期であったとしても、ネットで100時間読むよりしっかり心に・頭に・体に残るんじゃないかな。

少し話はそれますが、私が子育てで気をつけていること。冒頭でも書きましたが、「自分の夢を子供に託さない」というのがあります。元々私は息子をこの世に産み落とした日から、母子一体みたいな感覚は薄いです。野生のメスライオンのごとく、「この子の生命を守らなければ!」という母性本能はあります。

でも、生まれた瞬間から息子には息子の人生があり、彼が未来を選択していくべきだと考えています。もちろんその選択肢のヒントやきっかけを与えるのは親の役目だと思っていますが。

そして、息子同様に私にも私の人生があります。息子のためでもない、旦那のためでもない、親のためでもない、私だけの大切な人生です。

私が若い時にできなかったことは、息子に託すのではなく私がこの人生の中で私の手で成し遂げていきたい。

子供に「将来ぜったいに役に立つから!」と英語の勉強を強要し、自分は学びもしない。
そんなのは自分の挫折を子供に託しているだけで、子供にとって納得できるものではないですよね。子供はまだその将来を見たことないんだから。今、友達と遊ぶ方が楽しいのは当たり前です。

子供にやって欲しいことがあったら、先に自分がやる。楽しんでやる。一生懸命やる。
(子供にやってほしくないことがあったら、自分もやらない←これは自戒を込めすぎています。笑)

その姿を見せるだけで十分なのでは。

子供だって脳みそあります。考えられます。何を感じて、何を選んでいくのかは、その子次第。
子供を子供扱いしすぎない。それこそ将来、その子が自分の力で幸せになるために、まずは親が自分の手で幸せになろうよ。

子供が巣立った時、「私」に何も残っていなかったら、私はつらいな。

わかったつもりを語る親より、実感を込めて”英語できるって最高だぜ!”って話ができる親でいたいです。

ラッキーは努力した人に起こる

私の周りの人を見ていて、そして私自身の経験から、ラッキーの裏には必ずそれが起こるに足りる努力があると考えています。もしかしたらそれを本人は努力とは捉えていないかもしれません。しかし、少なくとも行動なくして結果なしだと思います。

たまに、他人の結果だけに注目して、簡単にそれを手に入れようとする人がいます。
そしてその結果が自分にはもたらされなかった時、「なんだ、この情報は嘘か」とか「あの人はラッキーだったんだな」と結果の責を外側に置く。

ごくごく稀にですが、次のような相談をもらいます。

「英語力ないです、お金もないです、でも家族で海外に移住したいです。どうしたらよいか知っていれば教えてください!」

こういう方は大体SNSなどで「スキル0・英語力0から永住権を取った」みたいな人の記事を読んでいます。

ちょっと待ってください。世界ってそんなにちょろいんでしたっけ。笑
そんなんだったらいいですよね。でも、世界の金融経済・秩序・治安・伝統・文化、崩壊ですよ。

私が知っている、海外で長く生活している人は人知れず努力をしています。いろんな葛藤も抱えています。HAPPYだけではないはずです。その上で、今海外に住む、というチョイスをしている。

英語力ないです→勉強すればよいのでは!今はなくてもいいけど、今後も努力する気がないなら無理だと思います。

お金ないです→稼いで貯めるしかないです。(スキルないです→身につけるしかないです)

どうしたらよいですか?→どうしたらいいと思いますか?

ちなみに私は今日本に住む選択をしていますし、移民エージェントでもないですし、ここまで読んでいただければこのような相談には”いち相談相手”としても全く相応しくないのをご理解いただけると思います😇


無料で、簡単に、さくっと得られる情報に自分の人生かけるのは怖すぎます。

あ、誤解なきようお伝えしたいのは、ご旅行とか、数週間の短期で留学したい方はこの限りではないですよ!

目的に応じた必要な努力ってあると思うんです。

他の人が何年も費やして手に入れた結果だけを見て、なんの努力もなしにそれを自分も得ようとするのは都合がいいぜ!と私はね、思っちゃいます。

これは移住や留学だけの話ではないんですが・・・
表面的なことに振り回されるのではなく、その裏にある事実・背景を理解し、
自分が本当に欲しい結果のために、自分に必要な努力は何かを考え、行動していくほうが最終的には幸せなんじゃないかな。

さいごに

ここまで散々「自分のため」とか言ってきましたが、ひいては子供のためだとも思っています。
親子留学で結局子供は振り回される側ですから。他責でネガティブな親よりも、自責でハッピーな親がそばにいた方がいいじゃないですか。
自分の未来を自分で切り開くお手本が近くにいた方がいいじゃないですか。

円安、物価高、家賃やコンドミニアム価格の上昇・・・コロナ以降親子留学にとって、逆風とも言える状況は続いています。

でも政治や経済を直接短期的にコントロールすることも、コロナを自分の力で収めることもできません。しかし、外側で起きていることをどう捉えてどう自分が行動するかはコントロールできます。

私自身も、人生ずっとこんな熱量で生きているわけではありません。人に言えないくらい自堕落な生活を過ごしていたこともあります。笑

ずーーーーっと頑張るのは疲れちゃうけど、手に入れたいものがある時くらいは勉強して、踏ん張って、自分の力で手に入れましょう!

自分がちょっと動けば、事態もちょっと動く、というのを最近実感しています。

私もやりたいこと、実現したいことがまだまだたくさんあります。
お母さんチーム、自分の人生を、謳歌しましょう💛

一緒に頑張りましょ〜

親子留学は最高です!楽しいです!
実感をこめて。

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